MT4でコピートレードをする場合にはMQL5からシグナルを定期購読する必要がありますが、そのシグナル成績の見方は少し難しい部分もありますので、シグナル成績の見方を詳細に解説します。

シグナル購読の参考にしてみてください。

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以下の記事を参考にしてみてください。

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画面上部のシグナル概要

成長率

成長率はシグナル配信が始まってから投資をしていたらどれくらい成長していたかを示しています。

年率ではなく、単純に最初から投資していた場合の現在の価値 ー 最初の投資金額)÷(最初の投資金額)を示しています。
上記式の下線部利益額を示しています。

シグナルに最初から10万円を投資していた場合には、10万円×21,034%(利益部分)+10万円(最初の投資金額)=2,113.4万円になっていたということです。
ただ、実際には入金や出金があるので最初に投資した10万円すべてを21,034%で運用できるわけではありません

レーダーチャート

レーダーチャートはアルゴリズム取引、利益トレード、損失トレードなどシグナルの概要を示しています。

  • アルゴリズム取引:どの程度bot(EA)によって取引をしているかを示しています。100%の場合は完全自動です。
    システムトレード(自動売買)の割合が多いほど高くなり、裁量トレードの割合が多くなるほど低くなります。
    なお、シグナルを配信する投資家は自動売買を行っている場合も、裁量的にトレードを行っている場合もあります。
  • 利益トレード:全トレードのうち利益を計上したトレードの割合を示しています。
  • 損失トレード:全トレードのうち損失を計上したトレードの割合を示しています。
    ※利益トレード(89.2%)と損失トレード(10.8%)を合計すると100%になっています。
  • 取引アクティビティ:シグナル配信をした時間のうち、どれくらいオープンポジションを持っているかの割合を示しています。
    オープンポジションとは、損益が確定していないポジション(未決済ポジション)のことです。
  • 最大入金額:エクイティ(残高+未決済ポジション損益)に対する過去最大の入金額の割合を示しています。
  • 大のドローダウン:過去最大のドローダウンを示しています。
    ドローダウンとは、最大資産からの損失率のことです。投資資産が暴落したときに過去最大でどれくらい損失が発生したかということです。

信頼性・期間・購読者・資金総額

  • 信頼性(Reliavility):他のシグナルとの相対的なリスクを示しています。
    取引頻度、証拠金維持率、勝率、直近1カ月の成長率、直近3カ月の成長率によって算出されています。
  • 期間:シグナルの配信期間を示しています。
    上記例ですと52週間(2018年から)配信をしているシグナルということになります。
  • 購読者:このシグナルを定期購読している人数を示しています。
    上記例ですと195人が購読しているシグナルということになります。
  • 資金総額:定期購読者がこのシグナルにどれほどの資金を投資しているかを示しています。
    上記例ですと589K USD(589,000USD、6,800万円相当)の資金を運用していることになります。
MQL5で表示される信頼性をどこまで信頼できるかは不明です。
そもそも何の信頼性かも不明確です。少なくとも“信頼性が高いと収益を計上しやすい”というわけではありません。
信頼性の指標は参考程度に見るのが良いと思います。

資金の動き

  • エクイティ:残高+未決済ポジション損益を示しています。
  • 利益:確定利益を示しています。
  • 最初の入金:最初の入金額を示しています。
  • 出金:シグナル配信してからの総出金額を示しています。
  • 入金:シグナル配信してからの総入金額を示しています。

残高は以下のように算出します。

残高=最初の入金額($100)+利益($11,639.35)+入金($8,600)-出金($7,716)
  =$12,623.35

また、未決済ポジション損益は以下のように算出します。

未決済ポジション損益=エクイティ($ 10,790.37)-残高($12,623.25)
          =$△1,832.88

このシグナルでは現在含み損がだいぶ溜まってしまっているということになります。

6689062 / Pixabay

 

画面左のシグナル概要

①成長率および資金の動き

ここでは成長率、利益、エクイティ、残高、最初の入金、出金、そして入金を示しています。

それぞれの内容は上述しましたのでそちらをご参照していただければと思いますが、再度残高の算出方法と未決済ポジション損益の算出方法を記載しておきます。

残高は以下のように算出します。

残高=最初の入金額($100)+利益($11,639.35)+入金($8,600)-出金($7,716)
  =$12,623.35

また、未決済ポジション損益は以下のように算出します。

未決済ポジション損益=エクイティ($ 10,790.37)-残高($12,623.25)
          =$△1,832.88

このシグナルでは現在含み損がだいぶ溜まってしまっているということになります。

②注記

注記欄にはトレーディングに関して何か注意すべきことがあれば記載されるようになっています。

今回の注記を見てみましょう。

  • 80% of trades performed within 13 days. This comprises 4% of days out of the 359 days of the signal’s entire lifetime.
    →「取引の80%が13日以内に行われました。これは、シグナルの全有効期間の359日のうち4%の日数に相当します。」

これは決済を行った日が集中していることに対する注記です。

このシグナルに係る取引をエクセルに落として集計した結果が以下の通りです。

1日に8回以上決済を行った日が13日間ありました。
その13日間で351回の決済を行っており、それは総決済回数(437回)の80%を占めています。
その13日というのはシグナル配信期間(359日)の4%に過ぎません。

以上のような注意喚起でした。
決済が偏った日に集中しているとしたら、それはシグナルを配信しているトレーダーが怠けていたり、もしくは忙しくて決済をまとめた日で行っているなどを意味している可能性があります。

そのため、このような注意喚起をしているのですね!

ただ、短期に行っているからと言ってそれが直ちに悪いシグナルとも言い切れません。

たまたまその13日が決済の絶好のタイミングであった可能性もありますし、その13日は市場が乱高下しており決済が集中した可能性があるためです。

  • Trading operations on the account were performed for only 44 days. This comprises 12% of days out of the 359 days of the signal’s entire lifetime.
    →「取引はわずか44日間行われました。これは、シグナルの全有効期間の359日のうち12%の日数に相当します。

これもまた決済を行った日が集中していることに対する注記です。

先ほどの注意喚起は「取引の80%が13日(全体の4%)の間に決済されている」ことに対する注意喚起でしたが、今回は「全取引が44日(全体の12%)の間に決済されている」ことに対する注記喚起になります。

1日に1回以上決済を行った日が44日ありました。
その44日というのはシグナル配信期間(359日)の12%を占めています。
※この12%が大きいか少ないかは各々判断してください。8日に1回くらい決済するタイミングが来ているイメージです。

③その他の情報

その他の情報としては以下の情報が記載されています。

  • Trading Days1日に1回以上決済を行った日が何日あるかを示しています。
    このシグナルでは1日に1回以上決済を行った日が44日あり、シグナル配信期間(359日)の12.26%を占めています。

    このTrading Daysに関しては、②注記ですでに詳しく述べておりますので、そちらをご参照ください。
Trading operations on the account were performed for only 44 days. This comprises 12% of days out of the 359 days of the signal's entire lifetime.
→「取引はわずか44日間行われました。これは、シグナルの全有効期間の359日のうち12%の日数に相当します。
  • 最近のトレード:最後の取引から経過した日数を示しています。
最後の取引から経過した日数が長いシグナルについては、配信者も力を注いでいない可能性が高いため、あまりお勧めできません。
  • 1週間当たりのトレード:1週間当たりのトレード回数を示しています。
1週間に50回以上トレードを行うようなシグナルについては、スキャルピングの可能性があり取引手数料やスプレッドコストがかさむため、あまりおすすめしません。
1週間に10回程度のものを選ぶのがいいと思います。
  • 平均保有時間:1回のトレードポジションを保有する期間を示しています。
シグナルがスキャルピングかどうかを判断するには、この平均保有時間を確認する必要があります。
平均保有時間が2時間以内のシグナルについてはあまりおすすめしません。
  • 購読者:このシグナルを定期購読している人数を示しています。
  • :このシグナルの配信を開始してからの週数を示しています。
  • 開始した:これは初めての購読者がついた日付を示しています。

rawpixel / Pixabay

 

画面下部に示されているグラフ等につきましては、別の記事で解説いたします。

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